モデリングが終了したので、「骨」を描き始めます。
基本は人体の構造と同じように作成していくのですが、いくつか
注意点があります。
MAYAでは「骨」をスケルトンと呼びますが、
小さな円の部分をジョイント、円と円をつなぐクサビ型の部分と
ボーンと呼び、あわせて、スケルトンと呼んでいます。
スケルトン > ジョイント ツール で
クリックするたびに、ジョイントが作成され最後はEnterキーで
決定します。
アウトライナで確認すると、ジョイントは親子のツリー構造に
なっていることから、描く順番が重要となります。
体の構造にそってクリックしていくのですが、大雑把に描いてから
微調整していきます。
キャラクターの関節とジョイント位置をあわせるのですが、
移動モードでホーンの長さや位置が変わるのですが、
長さを変更する場合は「移動ツール」
向きや角度を変える場合は「回転ツール」としっかりと
使い分けます。
これを怠ると回転して欲しい方向に回転しなくなります。
ジョイントの向きが回転して欲しい方向に向いている事が
ポイントです。
描いたら「回転ツール」の「回転設定」を「ローカル」に
切り替えて回転の方向をしっかりと確認してみましょう。
このキャラクターは足を開いた状態でモデリングしたので
スケルトンも曲げて入れます。
この時左足は回転してから角度をあわせて、移動のツールで
長さを変更します。
一方、右足は移動ツールのみであわせています。
見た目は一緒ですが、ピボットの向きを確認してみてくださいね。
このままではうまく曲がりませんw
先日のGozを利用して、体・羽・靴などバラバラのパーツを
MAYAに転送してひとつのオブジェクトにまとめました。
首輪があるので、頭と胴体と分けてあります。
Zbrushに戻して、メッシュ構造が変わってしまったので
「Project All」で転写します。
くわしいやり方は過去記事で~
http://www.muro8.com/muro8_blog/archives/2009/11/post-20.html
制作データが残ってなくて手抜きでスイマセンw
GozとはZbrushの新機能の一つで、ボタン一つで他のソフトに
モデルを渡す事ができるすぐれものです。
設定は「Preference」>「GoZ」から行います。
「path to …」はGoZで使いたいアプリケーションの
場所を指定するもので、初めてGoZを起動した場合は自動的に
画面が出ます。
「3Dアプリのexeのあるフォルダの指定」>
「GoZのインストール」という
手順となり、3DアプリごとにGoZを入れることになります。
「GoZ」は現在選択されているSubToolのみが対象となります。
「All」はすべてのSubToolが対象となります。
「Visible」は表示されているSubToolが対象となります。
右端の「R」ボタンを押すと、アプリケーションの切り替えを
行う画面が出ます。(わかりずらいw)
3Dアプリからzbrushに戻すには、MAYAだとシェルのアイコンで、
MAXだとメニュー>GoZ>GoZBrushで戻れます。
体のリトポする前にコンセプトデザインに基づいてMAYAで
モデリングした翼をzbrushにもってきてグリグリしてます。
グリグリしてこんな感じになりました。
この後、リトポしたボディーとマージして、
スカルプを転写します。
何を思ったか最初のデザインと違うデザインで羽を作ってみたのですが、やっぱり思いつきの即興で作ったものはよくないね。
ShadowBoxは正面、側面、下面をマスクペンで描くと、
中央に3Dオブジェクトができるという機能で、影を描いて
モデリングするという面白い機能です。
最終的にはリトポが必要になりますが、
今回はこれで武器を作ってみました。
この程度なら、ポリゴンでモデリングしたほうがはやかったなw
ShadowBoxでモデリングするに当たって、どちらの向きを
向いているか判断が出来るように、用意されているShadowBoxを
使います。
LightBoxの中のTOOLを選択するとShadowBoxが4つ程ありますが
違いは解像度で大きい数字程、メッシュの細かい作業が
可能のようなので今回は512をダブルクリックして選択。
カンバス上でマウスの左ボタンを押しながらドラッグして描画し
EDITボタンを押します。
マスクで影を描画してそれを形にするので、
ブラシはマスクブラシを選択します。
通常のモデリングと同様にマスクを描く時は、
CTRLを押しながらでないとマスクブラシが選択出来ないので、
CTRLを押しながらカンバスに描画していきます。
正面や横・上面などからマスクを描いて
複雑な形状を作成していきます。
フリーランスのデザイナー 3D、編集、DTP・WEBと 何でもござれの 歌って踊れる? グラフィックデザイナー。 色々な学校でCGの講師業も やっており、自分でも何が 本業かわからなくなって いますが、手の届く範囲で 小さく活動中。